心のプロ

久々に精神科の応援ナース。

 

心理士さんが来年度の新人研修でメンタルヘルスの講義をやると言う。どんな事を話したらいいかなぁと相談されたけど…

 

Hakuは時に病むけれど基本的には気にしないように心がけている。元々がとっても心配性な性格だから、気にし出すともう不安感が強くなってドツボに嵌る。だから大丈夫だと言う理由を幾つも上げて自分を納得させている。

 

悲しい事に医療の世界では理想を持ちすぎると潰れる。Hakuの同期はもう急性期病院で働いている人は数少ない。仕事と割り切って資格を取った人は案外と長続きしているのが現実。本当なら夢や理想を持った人が活躍する世界になってほしいけど、そうならないのがとても寂しい。

 

Hakuといえば、この世界に理想を持って入ったのでもなく、職務として入ったのでもない。誰かに必要とされる人になりたかったという本当に自己中な理由で不純な動機で看護師という仕事を選んだ。

 

でもこの仕事が自分の天職だと思える。本当に患者さんと話しているのは楽しいし元気になっていく姿を見ることも、そうでない時でも同じ時を一緒に過ごせることが本当に嬉しい。

 

そんな事を話していたら心理士さんが『Hakuは看護師さんに向いてますね。考え方とか対応とか丁度いい』と言ってくれた。

 

その言葉に1日の疲れが吹き飛んだ。どんな言葉よりも嬉しい一言をさりげなく言ってくれるまさにプロだと思った。

 

看護師となってもうすぐ20年。看護師に向いていると言われると未だに恥ずかしいけど、それ以上に喜びが大きい。もう体力的にもかなり急性期病院での勤務は辛いし、辞めどきを日々探しているけれど踏ん切りがつかない程にこの仕事が好きなんだなぁと思う。また1日頑張ろうと思える。